前回はなぜ靴なのかの話をしたが今回は
ロゴとの出逢いについて話そう
サイトにはリンクを貼っていないが
フリーランス登録をきちんとして会社やブランドロゴの受注を受けている
コンペに出る事もある
このロゴを考えて作るプロセスは非常に面白い
靴に描くのとは全くプロセスが逆でめちゃくちゃ考える
なんとなく描く等という事は絶対にしない
だが奇抜過ぎてふざけていると誤認されることは稀にある
さて何故ロゴにハマったのかだが
絵の描き初めとは違いこれに関しては鮮明に覚えている
絵自体には言葉を話さないうちからハマっていたようで
俺自身は全く記憶していないが幼稚園に行く前からずっと描いていたそうだ
幼稚園でも「自主発表日」みたいな日が週に一度だかあり
その週の製作物をみんなの前で発表すると言うのを毎週やっていたらしい
覚えていない話はこれ以上広げようがないのでもう止めよう
本題のロゴだ
一番最初はグラフィティやタギングに興味を持った
別に好きなハンドスタイラーが居たわけでもなく
いつもの「何故?」から始まった
なんでコイツは”B”をこんな形にしたんだ?
何かの雑誌でグラフィティを見た時に読めないものがあったのだ
読めなさ過ぎて白人の母親に解析を依頼したところ即答で「Bやぞ」と
何故読める?
オカンが読めた事には驚いたが
「Bや」と言われた後も一向に”B”に見えない
好きでディグしていたのでその目的は何となく理解していたが
読めないと意味が無いのでは?
と純粋に疑問だった
だってあれって
それが俺の名だ
って事でしょ?
要するに個人ロゴだ
カッコ良ければいいのか?
若造にはまだ早かったようだ
ハンドスタイラーというぐらいなので大事なのはスタイル
そう個性だ
読めるか否かでは無い
見て誰の作品か判る
ここがポイントなのだ
そんな事は分からず読めない読めないと唸る若造
月日は流れ唸る事もやめた俺はあるゲームに出会う
Wipeoutだ
2%オジの序章でも少し触れたがF-Zeroは超やった
親指の指紋が何故無事なのか疑問なレベルでやった
そんなF-ZeroチックなゲームがPSで出ると言うわけだ
親指の危機である
期待に胸を膨らませ例によって発売日に買いに行く
どこだどこだと探しようやく見つけて手にとる
ほうほうコイツが・・・
ナンダコレハ?
超テクノなパケ絵にWipeoutのロゴ、その下に
“デザイナーズリパブリック”
とカタカナで書いてある
1ナノ秒もプレイしていないゲームを一生愛すると誓った瞬間だった
クッッッッッッッッッッッッッッッッッソかっこいい!!
掴みはOKだ
OKどころか猛禽類に強襲されたかの勢いで持って行かれた
え?待ってこれ?え?絵?
デザイナーズリパブリックってなに?誰?人?
スタジオ?ディストリビューターはSONYでしょ?
えー!?なにこれぇ???
あまりの衝撃で女子化した
そう、タイポグラフィ、ロゴの世界に引きずり込んだ犯人
デザイナーズリパブリックとの出逢いだ
多分幾らか記憶の改ざんがされている気はするが
操作がF-Zeroと違い過ぎて(別ゲーだから当たり前だ)初日はあまりやらなかった
何よりパッケージと説明書が堪らなく気に入った俺は
ひたすら説明書を見返していた
カタカナめっちゃ普通に使うけど何人なんだ?日本人か?
すげぇカッコいい
デザイナーってこういうのも仕事なのか
と、とにかく夢中になった
そしてひとつのデザインに気付く
バム
バム?
パッケージにも書いてあるけどこれなんだ?
え?
AG!?
まぁ”G”は判るけど”A”とは読めんやろ
!!!!
ここであの”B”を思い出す
グラフィティやタギングとは違うが
デザイナーズリパブリックのデザインは一度知ってしまえば
「あ、これデザイナーズリパブリックっぽいな」
と判る
そう、個性だ
Bが読めない人は4文字
バムはたった2文字
その制限の中で個性を出し切っている
凄過ぎて意味分からん
意味は分からんがその尋常ならざる世界に魅せられてしまった
最初は模写から始めた
おきまりの奴だ
授業中も描いた
高校でも続けたし、大学でもやっていた
サークルの製作物手伝ったり、知人のお店で使ってもらったりもし始めた
友人のブランドロゴも描いたり
色々やらせて貰った
限られた字数の中にメッセージと個性をこれでもかと詰め込む
当然俺はまだまだそんな境地には達していないが
色々な依頼を受け、コンペに挑戦しながら個性磨きをしている
いつか俺も「あ、これMLMSWっぽい」っと誰かに気付いて貰えたら本望である
Blogってこんな長くていいのか?
Share this content:
コメントを残す