間が開いてしまったが続きと行こう
兎にも角にも間違った知識(無知?)のままひた走る訳だが
当時の疑念のなさには思い返した本人ですら愕然とする
試行回数に対しての成功が皆無であるにも関わらず一向に諦めない
志高い研究者か異常者だ
俺はもちろん後者だが・・・
しばらく”真面目に”ノーキャンセルの練習に励んだ訳だが例によってあの時期が訪れる
パーパーパーパーパーパーパーパーパー!!!!
そう、逃げたのだ
ホンダに
必殺技が出せるようになり本格的にライバル視し始めた俺は
今回K間君のお世話にはならないと決意した
だがキャンセルを知らない哀れな少年は完全に壁にぶち当たっていた
正確には四方を壁に囲まれて身動きが取れなかったのだ
そんなときP連打や溜めで技が出せるホンダは癒やしだった
ドスコイ!!
パーパーパーパーパー!!
嗚呼、ホンダ・・・
なんて簡単なんだ
アッパー昇龍拳のストレスなんぞどこ吹く風とホンダDAYZを堪能していたのだが
心なしか自分の中の熱意は薄れていたのかもしれない
だが目標への道標を見失いさまよう日々が続いたのだから無理もない話だ
少しずつプレイ時間も減ってゆき食後と定めていたFF5に侵食され始めた
帰宅する
↓
一応SF2起動(義務)
↓
すぐやめる
↓
FF5(沼)
良くない
非常によろしく無いが致し方ない
しばらく脳死で義務を続けていたのだがある日ほぼ完全に飽きてしまった
なんか別のゲームしたい
当時はインターネットの一般普及等されていない時代
新しい何かを探すには店か本、テレビで情報を得るしかなかった
ゲームが売っているような店が町にはなかったため俺は本屋へ足を運んだ
大好きなファミ通を見るためだ
あった、あっt…
なぜこの刻まで忘れていたのだろうか
ゲーメストの存在を
今更見たところで・・・
「通常技をキャンセルする事でコンボになる」(うろ覚え)
キャンセルッテナンデスカ?
ここで初めてキャンセルを知ることになる
しかしこの時点の記事ではある程度読者がキャンセルを理解している体のもの
俺のような完全キャンセルビギナー向けではなかった
その為お得意の曲解をしたのだ
「ほほう、通常技は途中でやめれるのか?」
そう「必殺技で」ではなく何らかの方法で通常技を中断できると思ったのだ
通常技
↓
キャンセルで立ちに戻る
↓
必殺技
さてどうキャンセルしたものか・・・
いい加減にしてほしい
書いていても我ながら呆れる
そんな事ができればわざわざ必殺技を使うことはない
届く限り延々通常技を当てればいいのだ
しかし俺少年はそんな事には気付きもせず「はて?キャンセルとな?」状態
だから違ぇって言ってんだよハゲ
残念なことにいくらここで言ったところで当時の彼には届かない
熟読すればいいものの
都合の良いフレーズを手に入れたら走り出してしまうのは未だに悪い癖だ
とにかく通常技がキャンセルできるらしいと知ったのですぐさま帰宅
そして謎の儀式が幕を開ける
そう、通常技をキャンセルする方法探し
これも現在まで変わらないのだが、何かを探す、調べるをさせると強い
答えを得るまで何回でも試行できる
やはり根が狂人なのだろう
食べることも忘れてひたすらに打ちこめるのだ
ただ今回は相手が悪い
何故なら「解なし」が確定しているからだ
通常技をキャンセルできる基本行動など存在しない
まさに沼
迷宮など生ぬるい
しかし思わぬ発想から自体は急転する
しばらくキャンセルの方法を探っていた訳だがある事を思いつく
「あーあ・・・直接必殺技出せりゃキャンセルなんかしなくていいのに・・・」
惜しい!!惜しいぞクソガキ!!
そう実は研究熱心でありながらも面倒くさがりでもあるためすぐに楽をしたがるのだ
今回はそれのお陰で功を奏する事となる
「こうさぁ、パンチからこうして波動拳出たらいいじゃんか」
「こうしてさぁ、こうして・・・出ねぇかなぁ・・・」
「こうして・・・こうかな?」
ディクシ!!ハドーケン!!
え?今の早くね?
もしかしてキャンセルした?
なにで?しゃがみ?←解ってない
最早自分が何をしようとしたのかもわからない中で突如成功したキャンセル
直接キャンセル出来たらいいのにと思いながら高速入力したくせに
出来ると思っていないがゆえに通常技キャンセル基本行動からの波動拳だと真剣に思った
そんな認識で成功してしまったので大変だ
ここからキャンセルの正解にたどり着き更に安定化するまでは本当にかなりの時間を要した
というか再現性が低すぎて本格的にFF5に逃げた期間がある
しかも目標だったアッパー昇竜とか結構むずいし
ただスト2ターボが発売された時には普通に出来ていたので2ヶ月程度だったような気もする
かくしてキャンセルへの足がかりを掴み紆余曲折を経てキャンセルを体得した訳だ
この後小学生の間は大きなイベントは無く平和な格ゲ生活を送るのだが
中学に進学後ある少年との出会いが俺の行く末を大きく動かす事となる
誰だ!!一体誰が出てくるんだ!?
お楽しみに!!
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