どうも2%オジです
前回は格ゲに出逢い
波動拳コマンドを習得するまでを綴った訳だが
今回はNEXT LEVEL
そう、昇龍拳習得までを振り返りたいと思う
タイトルに”墓地”とある通り
今回も一筋縄ではいかない
そもそも昇龍拳とはなにか?
スト2でリュウとケンが使うジャンピングアッパーだ
所謂”対空”と呼ばれる技で
愚かにもジャンプで近づいて来る相手を返り討ちに出来る
またこの対空技には”無敵時間”というものがある
相手の攻撃が当たらない時間だ
だがスト2では然程重要ではない
何故ならワンボタンで出せ、対空として機能する優秀な通常技があったからだ
では何故昇龍拳に拘ったのか
すんごい減る
もうビックリするぐらい相手の体力を奪う
そして何よりアッパー昇龍拳だ
“え?昇竜拳がアッパーなんじゃないの?”
ごもっともな意見だ
ここで言うアッパーはボタンだけで出せるパンチの事で
アッパー昇龍拳と言うのは
次回説明する”キャンセル”という仕組みをつかって
通常技アッパーから昇龍拳を連続で決めるコンボの事になる
事の発端は俺の片思いライバルK間君の一言だ
“凄い減るからアッパー昇龍拳”
“ジャンプからやるとピヨるんだよ”
この短い2文はパワーワードで溢れている
凄い減る
ピヨる
やりたい!!
完全にスイッチが入った
だが波動拳をようやく修得したばかりだ
アッパーはとりあえず置いておいて
昇龍拳を修得せねばならない
帰って早速の練習開始だ
使ったことが無いのでコマンドが分からない
→
↓
↘︎+P
参った
分からない
前回の波動拳編でこの矢印は
“絶え間なく連続で入力する”と学んだのだが
→
↓
どーすんだこれ?
↘︎
を経由しないで→から↓へ行けと?
我ながら柔軟性の無さに呆れるが本気で分からなかった
悩んでいても始まらないので早速試す
→
親指をL字に移動させて
↓
↘︎+P!!
ハドーケン!!
どうやら↘︎で止まらずに→まで入ってしまったようだ
↘︎を意識する
→
↓
↘︎+P
シュ!!
しゃがパンが出た
嗚呼またこの日々が始まったのか
絶望した
その時思い出した
あの雑誌にはなんて書いてあるんだ!?
あの雑誌とはゲーメストだ
波動拳習得の鍵となる図が書いてあった
いわば聖書だ
本屋へ走る
あった!!
さぁ!!見せておくれ!!あの図を!!
Z+P
Z?
真ん中から始めるのか?
また分からなくなった
だがゲーメストに絶大なる信頼を置いていた俺は
その情報を記憶し家に急いだ
しかし波動拳の時のような確信めいた自信はなく半信半疑だった
兎に角バイブルを信じてZ字に入力する
シュ!!
クソが!!
半ばヤケクソになりながらZ+Pを繰り返す
シュ!!
シュ!!
シュ!!
ハドーケン!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
ハドーケン!!
・・・
終いには指が制御不能になり登りPすら出る始末
波動拳の練習にも多大な時間を割いたため
左手の親指の腹はゴリゴリに固まっていた
ペンダコならぬコンダコだ
出せる気がしねぇ・・・
気付けば昇龍拳になれずに散って行ったしゃがパンやハドーケンの亡骸に囲まれていた
ここは墓場か?
出ない事による辛気臭さも手伝って雰囲気は完全に墓地だった
しかし参った
出ないぞ
どーする俺
聞くのか?
ライバルに聞くのか俺?
プライドは無いのか?
“K間君、昇龍拳出ないんだけど”
翌日朝一で聞いた
しかし特に収穫は無く
ゲーメストから仕入れたZ字意識の助言しか得られなかった
こうなったらやる事はひとつだ
ヤッヤッヤッヤッヤッ!!
コマンドが嫌になって春麗に逃げた
連打最高
数日逃避したあとはお決まりの煉獄修行だ
ひたすらにZ入力を続ける
シュ!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
シュ!!
最早波動拳すら出ない
何かが足りない
何を見落としているんだ?
“遅いんじゃない?”
ここでふと波動拳につまずいた時のK間君の助言を思い出した
速度か!!
また根拠のない確信を胸にチャレンジを再開
行くぜZ+P!!
ハドーケン!!
ダメだった
だがしゃがパン地獄に落ちていた俺はハドーケンが出た事で
やはり問題は速さにあると思った
あとは斜めで止めれば出るのではないか
ここで効率と精度地獄に落ちた
大人が仕事でも陥るやつだ
効率を求めると精度が落ち
精度を求めると効率が落ちる
早く入力して斜めで止めるのが極めて困難だったのだ
ハドーケン!!
ハドーケン!!
シュ!!
ハドーケン!!
もういっか・・・
諦めたかった
この時の親指は多分画鋲刺しても痛みを感じないくらいぶ厚かった
連日夕飯までのスト2タイムは昇龍拳に費やした
しかしその時は突然訪れた
その日も散々練習したが出ずイライラが募っていた
夕飯の時刻も近付いており
最後にベガでも倒すかとアーケードモードをしていた
CPUはガイルだ
前に出ようとしたところでガイルが後ろジャンプをしたので
→入力を離し咄嗟に波動拳を入力した
ショーリューケン!!
!?
今離したが?
もう一度試す
→を一瞬押してから波動拳
ショーリューケン!!
おー!!
何でだ?
とんでもなくオタクな話になるので仕組みは割愛するが
結局はスピードの問題だったのだ
それに加えて恐らくZ字があまりに汚かったのだろう
親指の腹の感覚がほぼ無かったのだから仕方ない
余談だが→を一瞬押して波動拳コマンドは実際には正しくないので
後々修正されるがここからしばらくはこの入力に頼る事になる
かくして昇龍拳を体得し墓地から脱したわけだがアッパー昇龍拳の前には
もうひとつ巨大な壁が立ちはだかっていた
キャンセルだ
次回はこのキャンセルについて少しオタクな解説を交えながら回顧録を綴ろうと思う
てか何度も言うがBlogってこんな長くていいんか?
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